「君は間違ってないよ。幾度の旅をした僕が言うのだからね」
別名「幻蝶の魔術師」と呼ばれる青年、夢魔。夢魔と言っても皆が想像するものではない、とメルセウス談。
人間に迫害されたのを境に世界を超えた旅をしている。故に色んな世界の知識を持っている。
変化や夢幻の魔術を得意とし、精神干渉の類には耐性がある。
また彼の蝶に触れるとありもしない記憶が見れるようだ。
魔術師と銘打っているが、考えるより先に手が出る派。魔法のみならず剣術も十分に実力がある様子。
世界を旅をした物語を誰かに語るのが好き。
蒼星祈聖界クロムウェルに来た彼は、星祈王であるフィリアの教育及び観測を任されてしまい、フィリアのことを見守ることに。
人の夢や感情が好物で、人の感情の起伏には敏感なため、いつも無表情なフィリアの気持ちを汲み取れる。
そのため、フィリアには懐かれているようだ。
一人称:僕/二人称:君、名前呼び捨て
人間の食事はあまり摂らないが、香りを感じるのや見る分には好きな様子。
他にも、本でその世界の文化や歴史などを知るのが好き。
迫害はされたものの、復讐はその人にも大切な人や家族がいると思うと出来ない様子。
初対面が強烈すぎたこともあり、変な人という印象。
一緒にいて飽きはしないが、幻覚や妄想の話を自分にするのはいかがなものかとは思っている。
女神と言うこともあり、彼女には強いことは言えない。
見知らぬ自分にフィリアと聖騎士のことを頼むのはいかがなものか、ということも言えていない。
まだ幼いのに星祈王に選ばれて気の毒に、という気持ちがある。
彼女の気持ちには気付いており、それが余計に気の毒な気持ちを強くさせた。
自分に恋心を抱いている彼女にはハラハラさせることがある。特にフィリアとシュネル関連。
出来れば仲良くしてほしい気持ちと、自分はやめておいた方がいいという気持ちがある。
純粋すぎるが故に心配なところは多々ある。
聖騎士の中では一番仲は良好であり、彼女には他愛ない話をすることもある。
「旅の話でもしようか。これは僕が見てきた世界でもあるんだ」
「具合、悪そうだね。代わりに僕がやっておくから休んでおきなよ」
「君はいつも頑張っているね、でもたまには頑張らなくてもいいんじゃないかな?ほら、僕といっしょにサボってしまおうよ」
「僕は感情や夢を好物とする種族だからね。そのくらいはわかるのさ」
「僕は旅をする者であり、──を成す者。だから、普通ではいられないんだ」
旅を幾度もしてきたこともあり、自炊できる……のだがやはりあまりしない様子。同行者がいる時ぐらいだろうか。
少し栄養満点……すぎるご飯を作る。カロリーも満点。旅の道中を配慮して、なのだろうが。
紅茶を淹れるのが上手ではあるが、紅茶は特別好きと言うわけではない。
メルセウスが感じる感情の味は個人差はあれども基本的には優しさ等純粋な感情は爽やかな甘さであり、逆に憎しみや怒り等悪とされる感情はドロッとおり胃もたれがしそう、らしい。