「かなしい時もうれしい時もみんないっしょだよ!」
幻蒼海域エルキュメリアンにいる「海蝕者」とも呼ばれる幻獣種。もといカリブディス。
度を越え過ぎた食欲で海をも食いつかんとするほどには餌を食べるとされるカリブディスなので、メレアティカも例外ではない。
カリブディスの「食事」に巻き込まれた人間や小さな島なども少なからずはいるとされる。
オルティレイスのことを「オル兄」と呼んで懐いているような様子である。
しかし、ネヴァーレンやルカレオスらにはそのような呼び方はしないため、オルティレイスは特に特別なのだろう。
親を知らないで育ってきた故に、非常に無知でありしかしながらも純粋。
事の善悪も理解していないため、幻獣種でも驚くようなことをしでかすのがしばしばあるのである。
無垢ながらも仲間想いではあるため、仲間を傷付けられたらとてつもない怒りを見せる。
一人称:メレア/二人称:名前呼び捨て
人間がこちらに向ける悪意を知らないままなのも周囲がメレアティカのことを守っているからこそである。
嘘も疑いもせずにすぐに信じてしまうような純粋さで、しかし騙されたとわかったらわかりやすく拗ねるが嫌いになるまでとはいかない。
怒りをあらわにしたらオルティレイスですらも「対処が難しい」と言うほどの力を発揮する。
幻獣種の王とまでなったオルティレイスに対しては言うことを素直に聞く。が、納得いかないことだと聞かないこともある。
いつかの夢はオルティレイスに認められること、だとか。そしていっぱい褒めてもらいたい。
ネヴァーレンのことを「よわい」だと言うが、ネヴァーレンの知能の高さは認めているようだ。
そして「げっしょくのだいけんじゃになる!」と言っているが勉強はつまらなくて嫌いなので、勉強してもすぐ飽きる。
ルカレオスにはよく遊んでもらっており、ルカレオスの頑丈さをメレアティカは羨ましがっている。
ルカレオスの臆病さを見てもあまり「よわい」とは思わないが、「メレアがまもってあげるね」とは言う様子。
「オル兄、いつも難しいかおしてる。難しいかおするより、メレアとあそぼうよ」
「へんなの、だってメレアたちはここにいるだけでしょ?それなのに人間ってへんだよ」
「おたんじょうび、おめでとう。メレア、この間言ってたのおぼえてたよ!おめでとうって言われるとうれしいからメレアはおめでとうの日はおぼえるんだ」
「ルカレオス、おもしろい!もっとあそぼうよ」
「人間もへんだけど、ネヴァーレンもへんだよ。そんなこと言うの、ネヴァーレンしかいないよ」
洋服は今は亡き母親の趣味だし、母親からもらった大きなぬいぐるみが宝物である。
大好きな母親からプレゼントされたのが嬉しかったため、気に入った相手にはシーガラスや白い貝殻を渡すようだ。
そして、めでたいことがあるとどんな状況であろうとも「おめでとう」と言うことを忘れない。
仲間が何気なく言った些細な日でも、祝う日だったのならメレアティカはその日を忘れることはない。