「わかっていても、想い焦がれずにはいられないんです」
祈りと花の女神アルティリアに選ばれた聖騎士のうちの一人で、夏の加護を世界に施す夏の聖騎士。
大人しい性格で、年齢のわりにはしっかりとしている。
家は由緒ある騎士の家で、セイリオス家とも交流があるようだ。
特に冬の聖騎士シュネルと仲が良く、同時にシュネルの純粋さに放っておけないと思っている様子。
また、メルセウスに対して恋心を抱いており、メルセウスと仲が良いシュネルに対しやきもきをすることも。
それはフィリアに対しても、同じなようだ。
彼女は知っている。メルセウスは誰の感情にも囚われないことを。
それでも、この恋心を止めることは出来ないのだ。
一人称:私/二人称:あなた、〇〇さん
ぬいぐるみが好きであり、度々アルティリアから自作のぬいぐるみを貰っている。
最近ではシュネルから恋愛小説を借りている。
が、フラムにとっては少々刺激が強すぎるらしい。
「夏の聖騎士、フラム・ナヴィガトリアと申します。精一杯聖騎士を務めさせていただいてます」
「シュネルちゃん、彼女とは仲が良いんです。この間は刺繍を少し教えてもらいました」
「メルセウスさん……気付いたらあの人ことばかりを考えてしまうんです」
「わかっています、わかっているんです。それでも、この気持ちを止めることが出来ないのです」
「フィリア様、また前みたいにお話、したい。したいのですが……」
危機管理能力が優れているため、特に友人のことになるとすぐ警戒をしてしまう傾向にあるようだ。
警戒心は高い分、一度信頼を寄せるとどんなことがあってもその人に寄り添うとも言えよう。
余談ではあるが、メルセウスは過去最速でフラムの警戒心を解くのが早かった、らしい。